審査員総評

今回コンテストの審査をさせていただきました写真家の平松佑介です。

コンテストのテーマ「子供たちへの想い〜可愛いの向こう側へ〜」に寄せられた作品を拝見し、子供たちの生き生きとした表情や、真剣な眼差しを、写真を通してとても近く感じることが出来ました。

写真はレンズの向こう側に広がる世界だけを像として記録しますが、時として仕上がったプリントから写し手の姿が感じられることがあります。親と子の信頼関係が基盤にあり、お互いの意識がレンズを通して通い合っているからこそ、皆さんの作品には写し手の存在が色濃く現れたのだと思います。

レンズを見つめる子供達の視線は、いつか私たちも経験した親子の対話の瞬間です。古い写真を見ると、写真を撮影した日のことがありありと思い出されます。いずれ子供たちも同じように子供にレンズを向ける日がやってくるのでしょうが、撮影された一枚の写真が私たちの記憶を紡いでいくと考えると感慨深いですね。

皆さんの撮影された作品を見ることで、写真が本来持っている力や、役割を改めて認識することができました。子供の成長は早いですが、ぜひたくさんの撮影を通して親子の思い出を残してあげてください。


とのことで全体の総評をいただきました。平松さん、ありがとうございました。
選出された2名の方への個別の審査理由などもまたUpしていきます。

「審査員総評」への4件のフィードバック

  1. 子供達の連帯感があり空との空間の取り方が全体の雰囲気を上手く醸し出していると思います。

  2. 色が鮮やかでキレイで、動きがあるので、3枚目の画面をつい想像してしまいます。
    良い写真ですね!

    1. コメントありがとうございます。組写真ならではの表現ですよね!

美馬美知紅 へ返信する コメントをキャンセル

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